歌をうたっていると、

「声がよく響く」
「声に厚みがある」
「通る声ですね」

と言われることがあります。

でも、こうした「響き」は、感覚だけでなく、音の成分として見ることもできます。

そのひとつが倍音です。

今回は、歌声の倍音とは何か、どのように声の響きと関係しているのか、そして自分の声を簡単に確認する方法をご紹介します。


倍音とは?

私たちが「あー」とひとつの音を出しているつもりでも、実際の声には、ひとつの周波数だけが含まれているわけではありません。

中心となる音を基音といい、その上に基音の約2倍、3倍、4倍……といった周波数の音が重なっています。

これらが倍音です。

この倍音の含まれ方によって、同じ高さの声でも、

など、声の印象が変わってきます。


「倍音が多い=よい声」ではありません

ここは、とても大切なところです。

倍音は、多ければ多いほどよいというものではありません。

歌うジャンルや音域、発声方法によっても、倍音の出方は変わります。

また、その日の体調や声の出し方によっても変化します。

ですから、

「第2倍音が高いからよい」
「高い倍音が少ないから悪い」

と単純に判断するものではありません。

大切なのは、自分の声が今どのような状態なのかを知ることです。


自分の声を「見える化」してみる

声のトレーニングは、耳で聞いた感覚だけで行うことが多いものです。

もちろん、自分の耳や身体の感覚はとても大切です。

ただ、そこに数値やグラフを加えると、

「今日は前回より音程が安定している」

「発声練習の前後で倍音のバランスが変わった」

など、これまで感覚だけだったものを、少し客観的に確認できるようになります。

そこで、OTO-CANでは、スマートフォンやパソコンから簡単に試せる

「歌声の倍音バランスチェック」

を用意しています。


歌声の倍音バランスチェックで分かること

「あー」と3〜5秒ほど声を伸ばして録音すると、

などを確認できます。

歌声の倍音バランスチェックの解析結果画面。平均基音、推定音名、音程安定度、第2〜第8倍音のバランスをグラフと数値で表示

歌声の倍音バランスチェックの解析結果例。声の高さや音程の安定度、第2〜第8倍音のバランスを確認できます。

このように、声の高さだけでなく、倍音のバランスもグラフで確認できます。

録音した音声を送信するのではなく、ブラウザ上で解析する仕組みです。


こんな使い方がおすすめです

一度測って終わりではなく、同じ条件で何回か試してみると変化が分かりやすくなります。

例えば、

発声練習の前に測る

5〜10分ほど発声練習をする

もう一度測る

という使い方です。

また、1週間後に同じように測ってみるのもおすすめです。

できるだけ同じスマートフォン、同じブラウザ、同じ距離、同じ部屋で測ると比較しやすくなります。


声を「良い・悪い」で判断しない

このツールで大切にしているのは、

点数をつけることではなく、自分の声を観察すること

です。

今日はどんな声だったのか。

前回と何が違ったのか。

発声を変えたら、どこが変化したのか。

こうした小さな変化に気づくことが、ボイストレーニングではとても大切です。


まずは自分の声を測ってみてください

声の響きは、自分では意外と分かりにくいものです。

耳で聞く。
身体で感じる。
そして、数値でも見てみる。

いくつかの角度から自分の声を観察すると、発声の変化にも気づきやすくなります。

▼無料で試せます

歌声の倍音バランスチェック
https://www.oto-can.com/pitch-try/


ボーカル指導を学びたい方へ

OTO-CANでは、発声・歌唱・指導法を学ぶ

ボーカル・カラオケ講師養成通信講座

も開講しています。

「自分が歌える」だけでなく、
人の声を聴き、観察し、どのように伝えるか。

ボーカルを教える立場として必要な視点を、段階的に学んでいきます。

▼講座についてはこちら
https://www.oto-can.com/vocal/